妻の病気がわかってから
妻の病気がわかったのは、定年退職した翌年のことでした。これから二人で旅行でもしようと話していた矢先でした。
通院の付き添い、家事、薬の管理。仕事しかしてこなかった私は、何もできませんでした。米の研ぎ方も知らなかった。妻はベッドの上から、ひとつずつ教えてくれました。
妻は今、治療を続けながら、家で過ごしています。調子のいい日は、近所の並木道を一緒にゆっくり歩きます。旅行の予定は消えましたが、並木道の四季を、こんなにちゃんと見たのは初めてです。
私が作る味噌汁は、妻に言わせると「まだまだ」だそうです。まだまだ、教わることがあるのは、ありがたいことだと思っています。
読んで、感じたことがあれば
押した数は、ボタンの横に小さく表示されます。だれが押したかは表示されません。